昨今IoTやDXの推進による変革時代であり、ITを支えるプログラマーの人口が増加しています。そんなプログラマーに興味があるものの、仕事内容に対してはマイナスなイメージもあり、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
・プログラマーの仕事に興味があるけどなかなか踏み出せない。
・プログラマーになったが周りが大変そうでやっていけるか不安。
プログラマーは魅力的な仕事ですが、チャレンジしにくいイメージも持たれてしまっています。なぜならプログラミング言語や開発プロセスなど、仕事内容が想像しにくく、長時間労働など職場環境が良くない印象があるからです。ですが、現在活躍しているプログラマーも最初は未経験ですし、実はプログラマーは未経験でも始めやすい仕事と言えます。
この記事では「なぜプログラマーは未経験でも目指せるのか」、「なぜプログラマーの仕事はきついと言われるのか」、「それでもプログラマーを目指すのがおすすめの理由」を紹介します。
プログラマーの仕事内容や目指す上で、おすすめの資格も紹介しますので、プログラマーについての基本的な知識を理解しましょう。
プログラマーは未経験でもなれる
プログラマーは一般的なイメージとは裏腹に、未経験からでも目指しやすい仕事のひとつです。理由を詳しく解説します。
プログラマーになるには「企業へ就職する」か「フリーランスになる」という2つに進み方が分かれます企業へ就職することは意外とハードルは低く、現在IT人材は人手不足なので未経験者でも募集している企業が多くあります。
企業へ就職し目指す
IT企業はOJTや社内学習制度が充実しているところも多く、入社後慣れるまでは難易度の低い仕事を割り当てられて、慣れることから始めることが一般的です。いきなりスキルに合わない仕事で挫折してしまう心配はしなくて大丈夫です。
フリーランスを目指す
フリーランスを目指す場合は最低限の成果は求められるため、独学もしくは、スクールなどを使って学習から始めます。現在はどちらも学ぶ環境が充実しているので、自分に合ったものを選択して学習することができます。
<独学の場合>
・学習サイト(ネット記事など)
・参考書
・動画学習(YoutubeやUdemyなど)
<教育>
・オンラインスクール
・教育訓練給付
独学のメリットは経済的なハードルが低く、学習ペースも自由に進められることです。最近の書籍や動画学習は実務的な内容も多く、体感しながら学ぶことができます。オンラインスクールは現役のプログラマーなど、経験者から直接学ぶことができます。
費用はかかりますが給付金制度も活用できれば経済的な不安はある程度解消できます。IT企業へ就職してプログラマーになるのは、実務経験と収入を得ることを両立できるためおすすめですが、まずは自分が向いているかを判断したい場合は、自己学習から入るのも選択肢のひとつです。
どちらもリスクは少ないため、未経験者でも目指しやすいと言えます。
プログラマーの仕事内容とは
そこでプログラマーの仕事内容について詳しく解説します。
プログラマー(PG)とは、
「プログラマー」とは、コンピューターを動かす「プログラミング言語」を用いてさまざまなシステムやソフトウェアを作るための「プログラミング」を行う仕事です。
引用元:マイナビエージェント
プログラマーが作成したシステム・ソフトウェアはテレビやスマートフォン、お店や工場など様々な場所で活用されています。
関係する職種としてシステムエンジニアがいますが、システムエンジニアはシステムを実現するソフトの設計を行い、プログラマーはシステムエンジニアの設計に基づいて、プログラミングを行います。
そんなプログラマーのイメージをより掴むために、代表的な仕事内容3つを紹介します。
①プログラミング
プログラミング言語を用いて、 コンピューターやスマートフォンなどのデバイスを動かすためのプログラムソースコードを書くこと。デバイスはソースコードで命令しないと動くことできません。顧客から依頼されたシステムやソフトウェアを実現するためにシステムエンジニアが設計し、プログラマーが設計を実現するためのプログラミングを行います。
プログラミング言語はいろいろな種類があり、一般的なものだとC言語、Python、Java、PHPなどがあります。一流のプログラマーは、設計に対してシステム上の効率や品質が高いプログラムを組むことができます。
②プログラムテスト
プログラミングを行った後は作成したプログラムが正常に動くか、バグがないかを見つけるために繰り返しテストを行います。プログラムに対して必要なテストが何かを考え、確実にバグがないか、性能面に問題はないかを確認することが求められます。
基本的に最初から完璧なプログラミングをすることは困難であり、設計を実現するために、プログラミング→テストを繰り返すことで完成に近づけていきます。
テストには単体テスト、結合テスト、セキュリティや性能面を確認するテストなどがあり、プログラマーが担当するのは主に単体テストと結合テストまでです。
テストでバグが見つけられないまま顧客へ納品されてしまうとクレームや損害賠償など、大きな問題が発生することになるため重要な仕事です。
テストは単純作業もあるため、未経験者はテストから一部割り当てられることもあります。
③バージョン管理
テストでバグが見つかったけどどこが原因かわからない…となる場合の対策として、プログラムはバージョン管理を行います。管理するのは「誰が」「いつ」「ソースコードのどこを変更したか」という履歴です。
他にも顧客への納品が段階的に実施される場合は「いつの納品向けに作成しているプログラムなのか」も管理します。バグが発生しても慌てず原因を究明できるように、漏れなくバージョン管理することが大切です。
バージョン管理は管理の手間を削減するため自動化ツールが多くあり、代表的なものにはGitHubやSubversionがあります。プログラマーを目指す場合は使いこなせるようになれるといいでしょう。
プログラマーが未経験だときついと言われる3つの理由
プログラマーは、「きつい」「やめとけ」と言われることが多い職種です。
なぜそのようなことを言われるのか、3つの理由を解説します。
①長時間労働が多い
システムのバグや顧客から急な変更依頼があるなど、プログラマーは高稼働な仕事というイメージがあると思います。ただし、これは過去の話で現在は平均的な残業時間になっている場合がほとんど。
開発のスケジュールによって繁忙期は確かにありますが、ある程度予測することも可能です。
また、基本的にチームで作業を行うため、周りのメンバーと調整して休暇を取りやすく、働きやすいと言えます。
②職場環境が変わりやすい
プログラマーはチームで仕事をするため、案件が変わると関係者も変わります。
また、案件によってはお客様先で常駐しての作業や、土日・夜のシフト勤務が必要になることもあります。
このような特殊な状況は永続的なものではない場合がほとんどですが、そこだけ切り取って見てしまうとプログラマーの仕事環境は劣悪だというイメージがついてしまいます。
③技術を追求していかないといけない
IT業界は変化が激しく、使う言語やトレンドのシステムなど、日々最新の情報が更新されていきます。
プロとして顧客に最適な提案を考えるには、自分のスキルを最新にアップデートしていかなければいけません。それが窮屈に思う方もいるようです。
ただし、日々経験を積むことで仕事の中で選択肢が増えていき、やりがいにつながる要素でもあります。
トレンド技術とレガシー技術を組み合わせたり、課題をクリアするために自分の持つ技術をどう活かすのか考えるのも、プログラマーのやりがいです。
それでもプログラマーを目指すのがおすすめの3つの理由
プログラマーが大変な理由を紹介してきましたが、それでも目指すのがおすすめな理由を解説します。
キャリアップの選択肢が幅広い
プログラマーのプログラミングスキルや知識は手に職になり、経験を積めば積むほど仕事の幅が広がっていきます。
・チームリーダーになる
・フリーランスになり独立する
・システム開発の知識を活かしてコンサル的な立場になる
様々なチャレンジが考えられます。
ITは今後もますます普及していくことが予想され、プログラマーの需要も高まることでしょう。
仕事環境の自由さ
自分が望む仕事のスタイルに合わせてキャリアを考えることができます。
チームで人と協力して仕事したい場合は企業プログラマーを、一人でマイペースに仕事がしたい場合はフリーランスの選択肢が考えられます。
また、昨今のテレワークブームもあり、最低限パソコンとネットワーク環境があれば仕事ができるプログラマーは働く場所もある程度自由に考えられます。
アイディアを形にできる
日ごろ「こんなアプリあったらいいのに」「こんなサービスあればいいのに」と感じることはないでしょうか。
それらはプログラムで動くため、プログラマーは自分のアイデアをアプリやソフトとして形にすることができます。
また、無形なので作るために資材を仕入れたりする必要もなく、ITは偶然発想したものをビジネスチャンスに変えるハードルが低いです。
今はSNSで宣伝も可能なため、マーケティングのスキルもあれば自分が考えたサービスをすぐに展開できるフットワークが手に入ります。
プログラマーにおすすめの資格
未経験者がプログラマーになるためにおすすめの資格を紹介します。
プログラマーは経験を積みながら仕事をする職業なのですぐ始めてしまってもいいですが、資格を勉強することでアピールにも使え一石二鳥です。
興味があれば資格所得を目指してみましょう。
ITパスポート
かなり有名な資格ですが、新入社員や若手社員に勧められる「ITの基本的な知識」が得られる資格です。
転職で優位になれるほどではないですが、基本的なIT知識を保有している証明になり、未経験者であれば仕事のベースになる知識が手に入ります。
プログラミング言語の認定資格
プログラミング言語にはそれぞれ認定資格があります。自分が使うことが多い言語がある程度分かっている場合は資格取得しておくと特化した知識が得られます。
月に1回程度 テストセンターで受験することができるので、就職や転職のタイミングで狙うことも可能です。
基本情報技術者
ITパスポートから続けてスキルアップのため取得することが多い資格ですが、プログラマーからシステムエンジニアへ幅を広げたい方にもおすすめです。
システムエンジニアになるとプログラミングスキルに加え、顧客から依頼されるシステムをどう実現するか設計するスキルが求められます。
プログラマーとしても、この知識を知っておくとシステムエンジニアの設計書がどのような観点で作成されたものか検討が付きやすくなるため、成長につながります。
まとめ
プログラマーは「きつい」「大変」というイメージがありがちですが、未経験者でも目指すことができ、魅力のある仕事です。
仕事に慣れるまでは勉強の日々が続きますが、軌道に乗れば
「キャリアアップの選択肢が幅広い」「仕事環境の自由さ」「アイデアを形に出来る」という点でおすすめできます。
とはいえ一歩踏み出す勇気が出ない…という方は、記事で紹介した勉強法やおすすめ資格であるITパスポートに触れてみることでプログラマーのことを理解できると思います。
学びから入ることでリスクは軽減されるため、まずはINPUTから始めてみましょう。
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