猫さんの職場はうまくいってる?
まあね。でも気難しい人もいるのよね。
職場の人間関係を良くする方法を考えてみない?
いいわね!
職場ではみんなが一つの家族にように和気あいあいに働けたら幸いですよね。
でも全部の人が、協調性があって誰とでもうまくやっていけるわけではありません。
その仕事は好きなのに人間関係が難し過ぎるので、仕事を辞めたという人も少なからずいます。
ここで、「人間関係につまずいたから、もう辞める。」となる前にできることはないか、一緒に考えてみましょう。
自分を変えるにはどうしたらいい?
私の職場の先輩はこう言っていました。
「他の人を変えるなんてできないんだから、自分が変わるしかないのよ。」
確かにその通りですね。
意地悪な人が急に親切になることを期待することはできません。
それなら、せめて自分が変わって意地悪な人にも上手に対応することを覚えるのが近道なのです。
そこで、自分を変えるためのヒントを紹介します。
まず自分一人でできることは?
自分一人で心がければできることは次のようなことです。
・自分の仕事を誠実にこなす
これは変えるというよりも原点に返るということになりますが、お金をもらって働いているのですから、誠意をもって仕事に取り組むことは必要です。
仕事がいい加減だと周りの人に迷惑をかけ、果ては疎まれることにもなりかねません。
時にはミスがあるのは仕方のないことですが、何とかして失敗を少なくする努力はしたいところですね。
ほぼ完ぺきに仕事をこなしている人は、ぜひそれを続けるようにしたいものです。
・挨拶やお礼の言葉を忘れずに
職場の人間関係を円滑にするには「おはようございます。」「ありがとうございます。」などの挨拶やお礼の言葉をはっきりと言うことは大事です。
「心の中では感謝している」というのは他の人にはわかりませんよね。
やっぱり声に出してはっきり言うことは必要です。
ある職場では元気の良い新人が入社して、毎日大きな声で「おはようございます」と言いながら入って来るのですっかり雰囲気が変わりました。
またある職場では何をやっても「ありがとう。」「助かります。」と言う職員がいるのでみんな気分良く仕事ができるそうです。
一言言うだけで人間関係が良くなるのなら、今日からでも始めたいですね。
・率直にお詫びをする
挨拶やお礼を言うのは比較的簡単です。
でもお詫びとなると難しいかもしれません。
しかし、仕事上でもプライベートなことでも、ミスがあったり行き違いがあったりしたら素直に謝ることは必要です。
知らん顔をする、あるいは逆切れするようなことがあっては人間関係にひびが入るかもしれません。
失敗したら「ごめんなさい。」と素直に謝る人になりたいものです。
私の友人の一人は入社早々大きなミスをしてしまいました。
上司は怒って話もしてくれなかったそうです。
友人は上司宅にお詫びの電話をかけようとしましたが、電話にも出てもらえず途方に暮れました。
彼はこのままではこの仕事を辞めなければならないかもしれないと心配になりました。
そこで彼は上司宛に手紙を書いて、素直に失敗を謝り、今後はこんなことのないように十分に気を付けますと、精一杯の表現で綴りました。
それが功を奏したのでしょう、間もなく彼は上司の信用を取り戻し仕事も続けることができました。
そして今では、その会社の役員となり、元気に働いています。
・不愉快なことは忘れる
叱られたり、厳しいことを言われたりすると、いつまでもそのことを覚えていてなかなか立ち直れないことがありますね。
でもいつまでもくよくよしていたり、その人のことを恨めしく思っていたりしていたのでは、両者の人間関係は台無しになってしまいます。
叱られて、へこんだとしても、その失敗を繰り返さない決意をしたら、叱られたこと自体は気にしないのがいいですね。
私の学生時代の友達はとても明るい人で、いつもニコニコしていました。
別の友人が「何か嫌なことや気が進まないことがあったらどうしているの。」と聞いたところ、「嫌なことはすぐに忘れることにしているの。」とのことでした。
彼女の笑顔の秘訣はそこにあったのです。
・どちらでも良いことはこだわらない
こだわりの強い人っていますね。
本でも書類でもきっちり揃えておかないと気がすまない人、部屋の隅々まで掃いてきれいにしておきたい人、コーヒーカップは毎回洗ってすぐに食器棚にしまいたい人。
それぞれ気になるところが違います。
しかし仕事の上で問題が起こらないことならば、いちいち気にしないのが一番です。
自分の本や書類はきっちり揃えて保管し、隣の人が机中を散らかし放題だったとしても、それはそれでいいのです。
ほかの人が掃除をしたところをことさらにもう一度掃除しなおしたら、最初に掃除をした人は不愉快になるでしょう。
食器を洗うにしても自分の分は自分流で洗っても構いませんが、他の人のやり方を批判するのは控えるべきですね。
ある職場では、持ち物が極端に多くて、自分の机だけでは間に合わず予備の机の上やロッカーまで占領する人がいました。
ある人は苦々しい思いでいたのかもしれませんが、誰一人「何とかしなさいよ。」とは言いませんでした。
予備の机が必要になると誰かが片付けて使い、そのうちまた先の人が私物を広げるという具合でした。
正確に言うと良い例とは言えませんが、そのくらいは許容しようという、こだわらない、寛容な姿勢があったのでその職場はいつも和やかでした。
・些細なことで腹を立てない
気短な人で些細なことでもすぐにかっとなる人がいます。
でもこれはかなり気を付けないと失敗しやすいです。
徳川家康も「怒りは敵と思え。」と言っていますが、怒ると冷静さを失うことになります。
確かに怒りっぽい人が冷静になることは難しいです。
ある人は自分が怒りっぽいことを自覚していました。
それで不愉快なことがあると机の下の見えないところで足をバタバタさせてうっぷんを晴らしていたそうです。
また、仕事中は我慢して、終わったらジョッギングをしてストレス発散をしている人もいました。
自分なりに怒りを抑える方法を考えておくことは大事なことですね。
・正直になる
これはなかなか難しいことです。正直に仕事をすることはもちろんのことです。
仕事をいい加減にしたり、間違えたりしても平気でいるようでは困ります。
しかし、ある仕事を任されたとして、内容を見ると自分には到底できないことだったらどうしたら良いでしょうか?
次の火曜日までに仕上げて欲しいといわれても、時間が足りないかもしれません。
もちろん初めからこの仕事は嫌だから断ろうということがあってはなりません。
でも「まあ、いいか。」と大雑把な返事をしておいて、できなかったら一緒にやっている人に多大な迷惑をかけることになります。
やはりそういう時には「この仕事は自分には難しいです。」「時間が足りないのですがどうしたら良いでしょうか。」と正直に話すほうが、いいですね。
もしかしたら、上司がわからないところを教えてくれるかもしれません。
締め切りを少し延ばしてくれるかもしれないからです。
ある青年はとてもまじめで才能もある人でしたが、気が弱いところがありました。
上司は彼に能力があることを見抜いていて、ほかの人よりも高度な内容の仕事を頼むことが多かったようです。
彼は正直に「私には無理です。」と言う勇気がなく、生返事をして引き受けることが多かったのです。
彼はそれなりに努力して仕事をこなしましたが、時には本当に難しいこともありました。
疲労が重なってどうしても期日に間に合わないことが増えていきました。
上司からは「『やります。』と言ったではないか。」と叱られることがしばしばでした。
周りの人は「正直にできないと言いなさい。」とアドバイスしました。
しかし彼は気後れしてしまって言い出せず、「彼のおかげでこの仕事がダメになった。」と言われるに至って、仕事を変えざるを得ませんでした。
良好な人間関係を保つには、勇気を出して正直に話すことは本当に重要なのです。
職場の仲間たちといるときに気を付けることは?
いろいろな人がいる職場では他の人がいるとついやってしまう失敗がありますね。
集団の中で特に注意したいのは次のようなことです。
・悪いうわさ話をしない
うわさ話ってみんな大好きですよね。
「Aさんは○○大学の出身なんですってよ。」とか「Bさんは別居中なんだって。」など興味半分に話題にすることはよくあることです。
でもこれが本人の耳に入ったらどうでしょうか。
良いうわさならいいのですが、たいていうわさ話は悪い情報のことが多いです。
本人は秘密にしておきたいと思っているかもしれません。
まして信用している人がうわさを流している張本人だったりしたら、大変です。
そしてうわさがでたらめだったりしたら、二人の人間関係は険悪になるでしょう。
もちろん他人の良い点を話題にするのは賛成です。
「Cさんは努力家で資格の勉強をしているのだそうよ。」とか「昨日Dさんはみんなの帰った後で、一人で部屋の掃除をしてくれていたのよ。」など良い面を伝え合うのならむしろ有益です。
そうではなく、個人のゴシップのような話題は極力避けるべきです。
ある人はいつも自宅に友人たちを招いて食事会をしていました。
そこでは「そこにいない人の悪口を言わないこと。」というのが暗黙の了解になっていました。
ですからその食事会はとても幸いで、みんなが喜んで参加し長い間続いたそうです。
職場の人間関係を良好に保つためにはこの「その場にいない人の悪口を言わない。」
という原則を導入したいものですね。
・困っている人がいたら助け合う
これはどの社会でも同様ですが、職場でも必要な配慮です。
特に小さな職場では誰かが休むとほかの人がその人の仕事をしなくてはならなくなります。
そんな時には気持ち良く交代し合える関係であって欲しいものです。
また仕事が多すぎて困っている人がいたら、時間に余裕がある人が手伝えたら幸いです。
他の人の仕事まで手伝うなんてとんでもないと考えることは、自分が逆の立場になることもあることを忘れている人です。
事実ある女性は独身の頃はどうして既婚女性はあんなに何回も休むのだろうと思っていました。
でもこの女性は自分が結婚して子どもが生まれたら、「年休だけでは足りなくなるほど休むことになってしまい、いつも職場では肩身の狭い思いをしています。」と言っていました。
お互いが助け合って肩身の狭い思いをしなくても良い、穏やかな人間関係を保ちたいものです。
・自慢話を控える
誰でも仕事の上でうまくいったり、家族に良いことがあったりしたら、誰かに話したくなりますね。
昼休みに「昨日、気難しいお客さんにやっと新製品を買ってもらったんだ。」とか「息子が○○大に合格したのよ。」などちょっと自慢気に言うぐらいだと微笑ましいかもしれません。
でも勤務時間中に「私は難しい仕事を何度もやって会社に貢献したものだ。」とか「昔は、1か月ぐらいは休みなく働いたものだ。」というようなことを繰り返し聞かされてはたまりません。
誰も「その話は聞き飽きましたよ。」とも言えないので、陰でこっそり「あの人はほら吹き男爵だ。」などと言われて疎まれることになります。
やはり自慢話は控えるべきですね。
特に経験豊かな人生の先輩方は、後輩に教えたいばかりにくどくなりがちなので自戒したいものです。
ある有名な将棋の棋士は、かなりの自信家でした。
対局に勝つと、後輩に将棋盤を持ってこさせて、「今日の対局ではこんな風に上手く勝ったのだよ。」と事細かに自慢するのが大好きでした。
周りの人たちはだんだん嫌気がさして、彼が勝った日は将棋盤を隠して、自慢話をさせないようにしたという逸話がありました。
教えてあげようという意図は良かったのですが、あまり自分の自慢ばかりになってしまってはまるで逆効果なのです。
仕事仲間でも同じことです。
むしろ教訓になるのは失敗話です。
「こんな風に仕事をしたらうまくいかなくて大変な目にあったから、君も気をつけなさいよ。」というアドバイスならば歓迎ですね。
言われた人も「○○さんほどの人でも失敗するのか、それなら自分はよっぽど気を付けなくてはいけないな。」と気持ちを引き締めるでしょう。
あるいは同じような悩みを抱えている人なら、「○○さんも困ったのなら、私が苦労するのも無理もないか。」と納得するかもしれません。
まとめ
職場の人間関係はその時、その場所で違うので、どれが正解ということはありません。
たまたまとても良好な状況ならば、ありがたくその恩恵を受けて自分もその良い状態を壊さないようにするのがいいですね。
逆にあまり良い状態ではないならば、他の人が変わることを期待する前に自分が変われるところを探して、一つずつでも改善していけたらいいのではないでしょうか。
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