急に仕事がなくなったら? | 求職者の7割が通う「ハローワーク」について丁寧に解説

このはくん

猫さん、転職なんて考えたことある?

ねこさん

あるわよ。でも新しい仕事が見つかるか心配で
まだ踏み切れないの。

このはくん

転職するなら、よく考えてからの方がいいよね。
詳しい人に転職のコツを聞いてみよう!

一昔前までは、一旦仕事に就いたら一生続けるのが当然と思われていました。

でも最近は会社の都合で、あるいは自分の意志で転職することも珍しいことではなくなりました。

転職するとしたら、より有利なあるいはより自分の才能を生かせる職場を探したいですね。

そのためにはいくつかの留意点があります。

ここでは、転職を成功させるためのコツを紹介します。

目次

自分の都合で転職をするなら

誰でも一旦勤めた仕事をそう簡単に変える気にはならないものです。「でも仕事がきつくてどうにもやっていけない。」「仕事内容がやりたいこととは全く違っていたのでどうしても満足できない。」「家族の都合で田舎に帰らなくてはならない状況になった。」など自分の都合で転職を考えることもあります。そのような時は今働いている仕事を退職する前に次の仕事の目途をつけてからにしたいところです。

自分の都合で退職した場合には、失業保険は3か月間は支給されません。ですから経済的なことも含めてしっかりと準備をしておく必要があるわけです。

また、あまりたびたび転職を繰り返すことはマイナスになることも覚えておきたいところです。ある会社の人事担当者は、「募集人数が少なくて応募者が多い時には2回以上転職している人は書類審査ではねることにしています。」と話しています。ですから、転職するにしてもすぐにまた辞めるようなことにならないことが大事なのです。

次に転職するならぜひ検討しておきたいことを紹介します。

・方向性を決める

できれば在職中に新たにどのような仕事に就きたいか検討する必要があります。「とにかく辞めて次の職探しをすれば良い。」では無職の状態が続く危険性があります。

現在の仕事は好きだけれど残業が多くて体がもたない、給料が少なくて家族を養えない。

という場合ならば、同種の仕事でより待遇の良いところを探すのがいいです。

今の仕事は到底自分に向いていない、自分に合った仕事に就きたい。という場合は、どんな職業ならやっていけそうか、それには必要な資格や試験のための勉強をしなければならないかを念入りに調べて準備をすることが必要です。

家族の都合で田舎に帰るという場合にはその地域に自分ができそうな仕事があるかを調べなければなりません。

現在の仕事を次の人に引継ぐことも考えると半年~1年の準備期間が必要です。

・同種の新たな仕事を探すには

同種の仕事で別の会社に転職したければ、目指す会社が現在の会社よりも条件が良いか、転職しやすいかも十分に確かめたいところです。ハローワークへ行ったり、インターネットを使ったりして、仕事を探すのはもちろんのことです。ただし、インターネットで分かる情報はごく限られたもので、仕事がとても厳しいとか、ノルマがあるというようなことはあまり分かりません。内部の詳しい情報を知るためには、目指す会社の社員とコンタクトを取り、自分がやっていけるか判断できれば理想的です。

あるSEの男性はあまりにも仕事が忙しくて、健康に自信がなくなりました。SEの仕事は好きなので続けたいと思いながら辞める決心がつかないでいました。すると、たまたま取引先の人から自分のところに来ないかという誘いを受けました。その人から会社の状況など詳しく聞き、多少年収は減るけれどもそこならやっていけそうに思いました。そして、誘ってくれた人の口利きで、転職に成功しその後も安定して働き続けています。

知り合いがいない場合は、ネットや近所の人の口コミなどを通してできる限り情報を集めて、自分に適する会社であるかよく検討することが大事です。一つの目安としては、その会社に入社した人が1年以内にどれだけ退職したかがわかると居心地の良い会社かどうかはある程度判断できます。

・資格や試験のために準備をする

もしやってみたい仕事に就くには資格が必要だとか、試験に合格しなくてはならないならば、それなりに準備が必要です。学校に入り直す必要がある職種ならば働きながら学資をため、仕事を辞めてからもう一度学校に入り直さなくてはなりません。運よく奨学金を受けられたとしてもその間の生活費は必要ですからかなりの預金が必要です。

OLを辞めて看護学校に入り直して看護師になった女性や衣料品の販売の仕事から勉強し直して歯科技工士になった男性もいます。もちろんこのような例があるので、可能ではありますが、金銭的に余力がないとかなり厳しいと言えます。

働きながら通信講座で資格を取ったり、試験のための勉強をしたりすることは可能です。保育士や行政書士の資格を取って新しい仕事に就いた例があります。また公務員試験のための講座を取って翌年の試験に備えた人もいました。

通信講座ならば料金は比較的安く、現在の仕事をしながらでもできるのでリスクは低いですが、勉強する時間を作ることがカギとなります。残業を極力減らしてもらい、趣味やレジャーの時間を減らして勉強した人もいますが、見習いたいところです。

・今勤めている職場に了解を得る

転職するにはいずれは今勤めている職場に申し出をすることになります。しかし、在籍中に職探しをし、資格試験や就職試験を受けることになる場合は上司に事情を話しておくべきか迷うところです。

夏休みを取ってその3日間で他の会社の就職試験を受け、合格した人もいますが、最近は就職試験にしても2回、3回と面接に行かなくてはならないところもありますから、内緒にしておくことは無理かもしれません。

上司に話すにしても、「両親のいる郷里に帰ることになったので職探しをします。」とか「家業を継ぐことになりました。」という理由ならば理解を得やすいです。ただ、「今の仕事は性に合わないから。」とか、「給料が安過ぎるので。」といった理由だと言いにくいし、上司も聞いて心穏やかではないでしょう。そこで、上司に話すかどうか又はいつ話すか迷うわけです。

ある青年は郷里に帰りたいので公務員試験を受けることにしました。まず上司に相談に行って事情を話しました。上司は大変理解のある人で、「それなら1週間の休みをあげるから、頑張ってきなさい。」と送り出してくれました。もちろんその青年は面接試験のためにその1週間を使い、合格して転職に成功しました。

一方仕事は気に入っているものの、給料が安くてこのままでは結婚して家庭を持つこともできないと考えたある青年は上司に内緒で公務員試験の勉強をして筆記試験に合格しました。そのまま面接試験にも行けると思って休暇を取ろうとしたときに、面接試験が会社の重要な会議の日に当たっていることに気付きました。

やむなく上司に事情を話して休みをお願しましたが、彼の上司は「そのような事情なら休暇はあげるけれど、来月末には辞めてもらいたい。」と言ったのです。彼は「ここでこの仕事を辞めて、公務員の面接試験にも不合格になったらどうしよう。」と悩みました。結局彼は仕事を辞める覚悟で面接に行き合格して翌年は晴れて公務員になることができました。

この二つのケースは極端かもしれませんが、職場の上司の受け止め方は様々です。周りの人々の理解を得るためには日ごろから人間関係を良好にしておいて、ざっくばらんな相談もできるようにしておくことが大切です。いずれにしても上司に内緒にし続けることは無理ですから、適当な時期に正直に話して、了解を得ることが大事ですね。

急に会社の都合で転職を余儀なくされたら

最近は倒産や人員整理などで急に仕事がなくなることがあります。突然のことなので、該当者は転職のために準備をすることができないので困ります。しかしこの場合は失業保険がすぐに出ますから、これを受給しつつ新しい職場探しや職業訓練を受けましょう。

・ハローワークにつながる

失業したら、まずハローワークに行って失業手当の申請をする必要があります。また新しい仕事を探すためにもハローワークにつながることが大事です。働いた期間にもよりますが、3か月~11か月失業手当をもらうことができます。

また新しい仕事を捜すにもハローワークの求人を見るのが一番確実です。ハローワークではかなりたくさんの仕事が紹介されています。そして相談を頼めば係の人が求職者の希望を聞いて、適当な仕事を紹介し、面接に行くとなれば紹介状も書いてくれます。地域に密着した仕事を探してもらえるし、専門家の紹介なのでかなり確実なところを教えてもらえるのがいいです。

現在はハローワークに出向かなくてもインターネットでハローワークのページを探すこともできます。時間に制約されずにじっくり職探しをするには適しています。

私は40歳を過ぎてから再就職する必要ができた時と、7年後にその仕事が事業主の都合で打ち切りとなった時にハローワークに行きました。相談員の方は大変親切に仕事を探してくださり、手際よく雇い主さんに連絡を取り、面接の日にちも決めてくださいました。おかげで自宅から遠くないところにほぼ私の希望通りの仕事を見つけることができました。

ハローワークは地元に密着しているので、周りの様子もよくわかり、近所の評判なども参考にすることができるので、身近なところで働きたい人には非常に好都合です。

・職業訓練を受ける

すぐに適当な仕事が見つからない、あるいはもっとスキルアップしてもっと条件の良い仕事に就きたいならば、職業訓練を受けるのが近道です。

これには公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類あります。

公共職業訓練の場合は失業保険を受けながら、職業訓練を受けます。期間は3か月~2年程ですが、教科書代などの実費以外は無料なので安心です。

求職者支援訓練は失業保険を受けることができない人が利用できる職業訓練です。仕事を辞めてからブランクがある人やニートの期間があった人でも利用できます。期間は2~6か月ですが、テキスト代などの実費以外は無料なのはありがたいです。

失業給付金を受けられない代わりに職業訓練受講給付金として月々10万円や自宅から通えない人のためには寄宿手当月々約1万円もあります。

ハローワークの職業訓練で受けられるコースは次のようなものがあります。

パソコン系:パソコン操作を学び実際に使えるようにする。

経理系:会社の経理について学び、簿記の試験対策をする。

金融系:ファイナンシャル・プランニング技能士や宅建士の試験対策をする。

機械、電気系:荷役機械、建設機械の使い方をマスターする。

Web系:プログラミングやWeb制作のスキルを学ぶ。

介護、福祉系:介護職員になるための訓練を受ける。

美容系:美容について勉強し、エステシャン、ネイリストなどを目指す。 

自分にできそうなコースを探して実践訓練を受けることは良い仕事に就くことに直結します。費用の心配をしなくて良いので、訓練に集中して早く技術を習得したいところです。

・教育給付金を受けて勉強する

雇用保険に入っていた場合には新たな仕事を探すのに必要となる職業訓練に必要な費用の援助を受けることができます。これは教育訓練給付金と呼ばれるもので、教育訓練施設に払った受講料の50%、年間で最大40万円まで2年間支給されます。さらに正規採用されると受講費用の20%が戻ってくるので、全体では70%の費用が返ってくることになります。

この給付金を受けられる講座は保育士、看護師、美容師、調理師などの専門性の高い資格を取るための講座も含まれています。失業期間に専門的な勉強をしてより良い条件の仕事に就けるならばその期間も無駄になることはないのです。

知り合いの男性は突然会社の都合で失業しました。彼はすでに中年になっていて、中高生の子どもたちもいたのでとても困りましたが、教育訓練給付金を受けて勉強することにしました。電気工事士とボイラー技士の勉強をして、両方の資格を取ることができました。その後いくつかの面接試験を受けて、条件の良いボイラー技士の仕事に就くことができました。現在は忙しいときもありますが、給料も安定しているので喜んで働いています。

転職はより良い仕事に就くチャンスです。もし不運にも失業するようなことがあっても、それを機会により良い条件の仕事を探す、あるいはスキルアップしてさらに自分に合った仕事に就くことを目指したいものです。

まとめ

転職は珍しいことではなくなりました。

自分の都合で仕事を変える場合は周到に準備をして、仕事探しや資格や就職試験のための勉強をする必要があります。

雇用主の都合で突然失業したら、ハローワークにつながり、失業保険を受け、仕事探しや職業訓練を受けましょう。

より良い条件で、自分に合った仕事を見つけて転職を成功させたいものですね。

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このは
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