保育士って実際どうなの?
やりがいや苦労話を解説
この記事はこんな人におすすめ!
- これから保育士を目指す人
- 保育士の真実を知りたり人
- 保育士を続けることに迷ってる人
保育士のやりがいや苦労って?1日の流れ
保育園の1日の流れは、登園、始まりの会、活動、昼食、午睡、おやつ、自由遊び、終わりの会、保護者迎え となります。
年齢は0歳児クラスから5歳児クラスで、園の規模により各年齢のクラス数は変わります。また、縦割保育の保育園もあります。
ここでは、各年齢2クラスの中規模保育園にて、保育士の仕事内容をみていきます。
保育園は、両親が共働きで保護と養育が欠けた子どもの教室です。
なので、生活の場であり教育の場でもあります。
それに対し、幼稚園は教育的な要素が強いので、幼稚園によっては教育プログラムを全面に打ち出す園が多いです。
私立保育園の1日
ここでは一般的な私立の保育内容を具体的に見ていきます。
保育園は0歳児から5歳児までと年齢差が広いので、会議も園全体会議と、3歳児以上・3歳児未満の2つに分けての会議を行います。
一日の流れを3歳未満児クラス、3歳以上児クラスに分けて見ていきます。
3歳未満児クラスは複数担任、3歳以上児クラスは1人担任となります。
保育時間は7:00から19:00です。
保育士は、早出、中出、遅出と時差出勤で、朝の早朝と夕方ラストまでのお当番もいます。
早朝と早出が退社する頃に、それぞれパートの先生が出勤し勤務交代します。
3歳未満児クラス
通常の1日
7:00 早朝当番は保育園の鍵開け、ひとつのクラスで受け入れ
8:00 早出出勤、掃除、準備、3歳未満児、3歳以上児それぞれ2クラスに分かれて縦割クラスで受け入れ
8:30 中出出勤、片付けをして自分のクラスへ移動
9:00 遅出出勤、クラスで受け入れ自由あそび、片付け
9:30 朝の会、活動準備
9:50 活動
11:00 片付け、昼食(子どもと一緒)、自由遊び
12:00 片付け、午睡準備
13:00 午睡時にお帳面記入、今日の片付けや明日の準備
15:00 午睡着替え、おやつ
15:30 帰りの身支度、終わりの会
16:00 保護者順次迎え、自由あそび、早出は今日のクラスの記録をして退社
16:30 片付け、3歳未満児縦割保育、中出退社
17:00 遅出退社
18:00 全学年合同保育
19:00 当番退社
午後睡眠なしの場合
7:00 早朝当番は保育園の鍵開け、ひとつのクラスで受け入れ
8:00 早出出勤、掃除、準備、3歳未満児、3歳以上児それぞれ2クラスに分かれて縦割クラスで受け入れ
8:30 中出出勤、片付けをして自分のクラスへ移動
9:00 遅出出勤、クラスで受け入れ自由あそび、片付け
9:30 朝の会、活動準備
9:50 活動
12:00 片付け、昼食(子どもと一緒に)
13:00 活動、片付け
15:00 おやつ、お帳面記入
15:30 帰りの身支度、終わりの会
16:00 保護者順次迎え、自由あそび、早出は今日のクラスの記録をして退社
16:30 片付け、3歳未満児縦割保育、中出退社
17:00 遅出退社
18:00 全学年合同保育
19:00 当番退社
1日の流れまとめ
保育園の1日の流れは、始まりの会、活動、昼食、午睡、おやつ、自由遊び、保護者迎えとなります。
幼稚園との違いは、午睡があることです。
保育園にもよりますが、5歳児クラスも夏頃までは午睡をします。
また送迎バスがないことや、保育時間が長いのも、幼稚園との大きな違いです。
早朝当番は、鍵開けをして早く登園する子どもを受け入れます。
パートの先生も出勤するので、落ち着いている間は掃除することもあります。
登園時は、保護者からきちんと引き受けて視診を行い体調や様子を確認します。
子どもだけが登園することのないよう、きちんと保護者から引き受けます。
登園時間は、7時から9時と決まっています。各家庭の送迎時間によるので、順次登園してくる形になります。
子どもは登園すると、お帳面に今日の出席シールを貼り身支度をします。
身支度を終えたら教室での自由遊びへ移動します。
教室での自由遊びは、始まりの会が始まるまで子どもを受け入れます。
登園した子どもの保育(自由遊び)をしながら受け入れをします。
事故や怪我のないよう努めながら、安全にかつ楽しい遊びの提供をしていきます。
早出出勤の時間になると、自分のクラスへ移動します。
始まりの会までクラス毎に自由遊びです。
3歳未満児は複数担任なので、始まりの会。
リーダー保育士が子どもの名前を呼んで出席確認をし、季節の歌をうたい、子どもたちと一日のスケジュール確認をします。
3歳以上児も同様に、担任が始まりの会をします。
その後、場面を切り替えて活動に入ります。
活動内容は季節に合わせて、季節を感じられる遊びをプログラムしていきます。
各月毎に行事、季節毎に大きな行事も行います。
毎月の行事は?
毎月お誕生日会
・晴れの日は園庭遊び、散歩
・雨の日は室内で運動遊び、製作活動
・梅雨はねんど遊びや絵の具遊び、どろんこ遊び
・夏はプールで水遊び、5歳児宿泊保育
・秋は運動会、クッキング、公園遊び、遠足
・冬はクリスマス会、もちつき、発表会、卒園式、入園式、進級式 など
活動の後は、昼食、午睡、おやつ、終わりの会となります。
激動の1日が終了
終わりの会ではリーダーを中心に、子どもたちと今日一日を振り返ったり、歌をうたったり、お帳面を返したり、身支度をしたりと、帰る準備に取り掛かります。
その後、子どもは保護者迎えにより降園となります。
保育士は、今日の記録や片付けをし、翌日の環境準備をします。
これが一日の流れです。
これらの活動を通してどのようなことを目的としているのか、具体的に見て行きます。
▶︎今の仕事、迷っていませんか?保育士がたてる目標は?
保育は、各年齢によりクラスの年間目標、月目標、週目標があります。
さらに、その目標から個人目標を立案しカンファレンスも行います。
目標は各年齢により大きく異なりますが、保育園は生活の場でもあるので、
低年齢は自分でできることを増やし、保育士との安心した信頼関係を築いた上で、お友だちへの興味関心を育んでいきます。
年齢が上がるごとに、毎日の楽しい活動の中で、成功体験を積み重ねることで自分に自信をつけ、お友だちとの関わりを学びながら一緒に遊びができるようになります。
クラス全体でひとつのことをやりとげるようになることが大きなねらいとなります。
子どもたちの個性
最初は自我の強い子どもたちも、1年すると子ども同士が互いに良い関係を持ちクラスがまとまり、個人もクラス全体も成長が見られるようになります。
これらの目的に対し、保育士は子どもたちが意欲的に活動に取り組めるよう支援していきます。
保育士は、毎日の生活リズム作りに加えて、楽しい活動内容を考えて提供していきます。行事に向けた取り組みも日常の中に取り入れて保育を行うこともあります。
そうした活動を通して、集団生活の中での個人の成長や、友だちとの関係作り、クラス作りを行っていきます。
個々への援助については、子どもの気持ちを代弁したり、子どもの思いを受け止め、意欲や自信につなげたりと、子どもの特性に合わせた保育をしていきます。
保育士の大変なこと
保育園での大変なことは、大切なお子さんをそのままご家庭に返すことです。
子ども同士のトラブルは日常です。
低年齢であればあるほど、友だちに対して手が出ることが多く、保育士の仲立ちは欠かせません。
大きくなるにつれ手が出ることは減っていきますが、それでも子ども同士のトラブルが起きた時は、子ども同士が話し合いで解決できるようにしていくのが保育士の役割となります。
子ども同士のトラブルは、他者への理解や自分の成長にとってとても大切なことなので、保育士はその場ですぐに仲立ちをします。
保育士は子どもに怪我や事故がないようにした上で、個々に応じたアプローチをしていくのです。
子どもへの対応は個々によって違うので、日々保育士も学びながら子どもと関わっていきます。
その結果子どもの成長が見られると、保育士にとってこれほど嬉しいことはありません。
また、季節毎に大きな活動があることが、保育士にとって大変でもあり楽しくもあります。
行事はたくさんあるので、それらの準備や練習に労力を費やします。
行事に向けてクラス全体のカリキュラムを組み、目標に向けて計画的に活動を行っていきます。
さらにカリキュラムに合わせた個人の目標も立てて保育を行っていきます。
これらの活動を1年間積み重ね、子どもたちは成長をみせてくれます。
それらにこたえられるためにもカンファレンスや勉強会を行い、保育の質を高めて行きます。
保育士のやりがいは?
保育園でのやりがいは、子どもとの楽しい時間の共有と子どもの成長です。
子どもと楽しく遊んだり、みんなで1つのことに取り組んだりする中で、子どもの成長を間近で見れたりすることが、何よりのやりがいです。
進級の度に、さらに卒園のときには感慨深いものがあります。子どもの人生にとって1番大切な時期に関われるとてもすばらしい仕事です。
また、保護者の方からの感謝の言葉も喜びです。
保育士は子どもとどんなに楽しく過ごしても保護者には敵いません。
でも、その保護者の方に少しでもお力になれることが、またやりがいを感じる瞬間でもあります。
保育士のやりがいや苦労についてまとめ
子どもにとって、家庭以外でのはじめての社会の場である保育の場は、生活の場であり、遊びの場であり、これらを通して学べる最高の場であります。
その環境を物質的にも人的にもよりよく提供していけるのが保育士であり、誇りのある仕事です。
保育士は体力も気力も、どの仕事にも負けないくらい必要ですが、その分得られるものは大きく、何ものにも変えられません。
人の命を預かり、子どもの成長のために日々学びさらに保育士同士で学び合い、子どもの成長に尽力する、高度で尊い仕事です。
子どもの時の出来事はその後の人生を変えることは大いにあります。
その責任と喜びがあり、子どもの成長に携わり見届けることのできるすばらしい仕事なのです。
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