美容業界って実際どうなの?
実体験から解説していきます。
美容医療。今回は特に医療脱毛、シミ取り、毛穴洗浄の施術について、詳しくまとめています。
「美容業界はクレームが大変」その真相に迫る記事内容です。
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美容業界のクレームは大変? 医療脱毛の仕事
脱毛専用の機械を使用し、毛の減り具合や肌質、施術中の痛みを確認しながら看護師が施術を行います。医療脱毛には、レーザー脱毛やIPL脱毛など様々な種類がありますが、当院ではIPL脱毛を使用しています。
~施術の一連の流れ~
- カウンセリングで脱毛部位や減毛状態(毛がどれくらい減っているか)や肌トラブルの有無などの確認を行う
- お客様に脱毛しやすいように着替えてもらう
- 剃毛が必要であれば看護師が行う(毛が残っていると火傷のリスクが高まることや、痛みを感じやすくなるため)
- 冷たいジェルを脱毛部位に塗布する(火傷予防や痛みを感じにくくさせるため)
- 看護師が機械の出力(IPL脱毛は光の強さが選べます。光の強いほど脱毛効果が高くなります)を決めて脱毛を行う
- 脱毛を全て終えたら、ジェルを取り除く
- 脱毛部位を冷たいタオルやアイスノン(保冷剤)で冷やす
- お客様に着替えをしてもらう
- 脱毛後の痛みの確認を行い、必要であれば次回の予約をとる
- カルテ入力、お会計を行う
※医療脱毛のポイントは、光の出力の調整です。お客様の痛みが強い場合や肌が黒い場合は出力を下げます。また、肌トラブルや入れ墨がある場合はテープにて保護し、光が当たらないようにします。
美容業界のクレームは大変? シミ取りについて
シミ取り専用の機械を使用し、シミの状態や肌の色に合わせて看護師が施術を行います。初回は医師が診察を行い、当院の機械がお客様の肌に適応するかどうか判断します。
シミ取りにはレーザー治療やIPL治療がありますが、当院ではIPL治療を行っています。
~施術の一連の流れ~
- カウンセリングで毎回写真をとり、シミの状態や肌トラブルの有無などの確認を行う
- 冷たいジェルを顔に塗布する(火傷予防や痛みを感じにくくさせるため)
- 看護師が機械の出力(IPL治療は光の強さが選べます。光の強いほどシミ取りの効果が高くなります)を決めて施術を行う
- 治療を全て終えたら、ジェルを取り除く
- 顔全体を冷たいタオルやで冷やす
- 治療後の痛みの有無や赤みの有無を確認し、必要であれば次回の予約をとる
- カルテ入力、お会計を行う
※シミ取りのポイントは、光の出力の調整です。お客様の痛みが強い場合や肌が黒い場合、またはシミが濃くなっている場合は出力を下げます。肌トラブルや入れ墨がある場合はテープにて保護し、光が当たらないようにします。
美容業界のクレームは大変? 毛穴洗浄について
専用の毛穴洗浄機械を使用し、毛穴を綺麗にした後美容液の導入を看護師が行います。
~施術の一連の流れ~
- カウンセリングを行い、肌の状態を確認する
- 看護師が機械にて毛穴洗浄後、美容液を導入する
- 治療後の肌の状態や取れた汚れをお客様に確認してもらい、必要であれば次回の予約をとる
- カルテ入力、お会計を行う
※初回の施術の前にはお客様に問診票を記入してもらい、肌の状態を確認します。また、資料を用いて施術内容や効果、料金について説明を行います。説明後に同意書にサインをもらい施術を開始します。
美容業界のクレームは大変? 1日の仕事の流れ
勤務時間:平日は9時~18時まで、休日は9時~17時まで
(平日)
8時45分~ レジの確認、パソコン・機械の起動
9時~13時半 施術、全ての施術終了後にレジ締めを行う
13時半~14時半 休憩をとる
14時半~18時 施術、全ての施術終了後にレジ締め、掃除を行う
(土曜日)
8時45分~ レジの確認、パソコン・機械の起動
9時~17時 施術、全ての施術終了後にレジ締め、掃除を行う
※土曜日の休憩は施術の合間に時間を見つけてとります。
※それ以外の業務は、Instagramの公式lineアカウントの更新や、お互いに施術を行い技術の確認、物品管理等を行っています。
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美容業界のクレームは大変? 確信にせまる
- お客様からのクレーム対応
お客様は綺麗になるために高い料金を支払います。期待されていた効果が得られていないと感じられた場合、また施術内容に不満があればクレームの電話がかかってくることがあります。クレームが起こらないように施術の手順を統一し、施術のメリット・デメリットをお客様に必ず伝えています。クレームの例としては、「脱毛をして後に入れ墨が消えた」や「脱毛やシミ取りの光のショット数がいつもより少ない(照射漏れがある)」等があります。また、毛穴洗浄では、他の看護師の施術と比べて汚れの落ち具合が悪いとの指摘などありました。かなりご立腹されていて、医師と直接話がしたいと希望されるお客様もいます。そのようなクレームがあった場合は、医師に報告し対応してもらいます。クレームを言われた看護師はクレームを言ってきたお客様の施術は次回から行わないように配慮してくれます。また、同じようなクレームが起こらないよう皆で共有します。
- 施術の効果があまりないとき
当院のシミ取りの機械は肌の奥に潜んでいるシミには効果がないことが多いです。しかし、シミ取りのコースを組むと途中でコースの解約ができないため、効果がなくてもしょうがなく治療される方が中にはいます。せっかく高い料金を支払ってもらっているのに、あまり効果を実感されていないようであれば申し訳ない気持ちになります。
- 土曜日は予約がすべて埋まっている時が多く、休憩がほとんどとれない
土曜日は基本的にはすべて予約が埋まっています。土曜日の美容外来は休憩時間が設けられていないため、施術の合間に交代で昼食をとります。
- 売上が低いと医師から指摘がある
当院は美容医療のみでは無いので、それほど売り上げについて厳しく言われることはありませんが、翌月から売り上げが上がるようにキャンペーンを考えたりします。
※美容医療のみのクリニックでは、売上のため治療の営業を行うところもあるそうです。営業を行い治療の契約が取れた看護師やお客様から施術の指名をされた場合は給料がupすることがあるそうです。
- 肉体労働であること
特に医療脱毛に当てはまります。全身脱毛であると、長時間暑い部屋(お客様は肌に冷たいジェルを塗布しているため暖房の温度を上げています)で立ちっぱなしで、長時間施術を行います。以前は脱毛器が1台だったので1人の看護師が全身脱毛を行っていました。現在は脱毛器が2台に増え、2人の看護師で施術を行うことができるため、負担は少し軽くなりました。全身脱毛が1日に2件以上あるとかなり疲労します。
美容業界のクレームは大変?やりがいを感じるとき
- お客様が施術の効果を実感され、満足されている時
脱毛や毛穴吸引は比較的誰でも効果を実感しやすいですが、シミ取りは看護師の施術力(光の出力や光の当て方)や肌質によって効果が変わることがあります。
カウンセリング時に写真を比較し、明らかに肌が綺麗になっており、患者自身が「周りの人から肌が綺麗になったと言われる。」等の発言があると、お客様が満足感を得ているため嬉しくなります。
- 売り上げが良かった時
当院は売上によって給料の変化はありませんが、わかりやすく数字で表れるので仕事を頑張ったと思えます。
- 実際に施術を受けて綺麗になれる(やりがいとは少し違いますが…)
看護師同士で施術技術向上のためにお互いに施術の練習台になることがあり、また職員割引があるため安い料金で施術を受けることができます。
美容業界に向いている人・向いていない人
- 美容に興味があり、身だしなみが整っている人
お客様から最新の美容医療についえお話しされることがあります。また、施術する看護師は化粧をしっかりしており、清潔感がある方が多いです。私自身も前職場ではほとんどスッピンでしたが、現在はしっかり化粧を行っています。当院のInstagramに看護師の写真を載せることがあるため、いつでも写真を撮られても良いように備えているのも理由の一つです。
※美容医療のみのクリニックでは、看護師に対してメイクレッスンを行ったりしていたそうです。
- コミュニケーションをとるのが好き、接客が好きな人
施術中に看護師にプライベートの話しをされるお客様もあり、コミュニケーションをとる機会が多いです。また、お客様に対して「綺麗になりましたね。」等の声掛けも治療を継続してもらうために適時行います。多少のリップサービスも必要になります。
※美容医療のみのクリニックでは、カウンセリングの様子を動画で撮影し、自身の話し方や声のトーンなどの振り返りを行うそうです。
③ 飽き性の方は向かない
特に脱毛に当てはまりますが、ひたすら同じ作業を繰り返すため飽きてしまいます。
美容業界のクレームは大変? まとめ
美容業界は、やりがいももちろんありますが、やはり何かしらのクレームがつきものです。
お客様ご自身の、特に外見に関わる分野であり、「綺麗になりたい」「悩みを解決したい」望むものも、その分大きくなってきます。
今この記事を読んでくださっているあなたが、本当にやりたいことを叶えられますように。
そして、その夢が、少しでも幸せなものになりますように。
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